透過壁・吸着層工法

重金属類吸着剤を混合した透過壁・吸着層を施し、汚染物質の拡散を防止します。

透過壁工法

重金属類吸着剤混合した透過壁を地中鉛直方向に壁状に埋設し、汚染地下水による重金属類の拡散を防止する工法です。

地層中の重金属類の拡散は、地質構造と地下水流動に影響されます。
稼働中の工場等で重金属類による地下水汚染が発覚した場合、周辺への汚染拡散の懸念がある為、通常稼働をしながら対策をする必要がありますが、汚染源の掘削等の一般的な対策工事が不可能です。

その場合の対策方法として、透過壁工法があります。
当該地の地質構造・地下水流動方向・汚染源の位置を確認し、その地下水下流側に透過壁工法を地中鉛直方向に埋設する事により、地下水流動は遮断する事無く、重金属類だけを捕捉し、汚染の拡散を防止する事が可能となります。
また、敷地全周に行う必要もなく、遮水壁を用いた原位置封じ込め工法に比べて施工コストを抑える事が可能となります。

透過壁に混ぜる吸着剤は、弊社が開発した「ヘビメタ☆クリーンZ」が有効です。
ゼオライト・鉄・アルミニウムを成分とし重金属類の吸着特性に優れています。
低コストであり、粒度調整が可能です。
弊社において材料評価試験、透水係数、含水比、締め固め強度試験等による設計、実施工、材料販売の一連の業務又はそれぞれの業務単独でもサポート致します。

吸着法工法

重金属類吸着剤を混合した吸着層を敷設し、上位に盛土した掘削土に含まれる 重金属類の漏出・拡散を防止する工法です。

重金属類は、自然状態の地層中に広く分布しています。
これらの重金属類は、地層中で安定な形態で存在していても、掘削工事等の影響により地上環境にさらされる事で不安定な存在形態へと変化し、やがて掘削土から溶出量基準を超えて溶出する事があります。

さらに、トンネル工事や大規模建設工事等で発生する掘削土は、一度の工事で大量に発生しますが、仮にこの掘削土の中に含まれる自然由来重金属類が地上環境で溶出する状態で含まれている場合は、環境影響調査や重金属類の拡散防止措置を講ずる必要が出てきます。

吸着層工法は、重金属類の拡散防止措置工法の一つです。
掘削土を盛土内に封じ込め、下層に造成した吸着層で溶出する重金属類を捕捉する事で汚染拡散リスクを軽減する事が可能となります。
また、対象土を全量不溶化する場合とは異なる為、低コストで施工をする事が可能であるため、上述の掘削土から溶出する重金属類の拡散防止措置法として有効な工法の一つです。

吸着層に混ぜる吸着剤は、弊社が開発した「ヘビメタ☆クリーンZ」が有効です。
ゼオライト・鉄・アルミニウムを成分とし重金属類の吸着特性に優れています。低コストであり、粒度調整が可能です。
弊社において材料評価試験、透水係数、含水比、締め固め強度試験等による設計、実施工、材料販売の一連の業務又はそれぞれの業務単独でもサポート致します。